学校の先生で「非常勤」の方がいらっしゃいます。
会社などで「顧問」の方もいらっしゃいます。
これまでの経験を活かしてさらに仕事を継続することも可能です。
たとえば高校の先生の場合、
専門教科がありますね。
授業時間の関係とかで、先生が不足することがあります。
そんなとき「非常勤」で教える先生がいます。
自分の授業の時間だけ出勤して、担当クラスを教えます。
ベテランの先生ですから、学校も安心して任せられます。
この少ない「枠」をめぐって、退職が近い先生たちはけっこう心を痛めます。
「枠」から外れると、年金が支給されるまで待機する人が多いように思われます。
共済年金はまだまだ恵まれていますし、共働きの先生も多いですから。
また「潰しがきかない」のも先生です。
(別にディスっているわけではありません。だいたい事実です)
会社では、
例えば、営業の指導。
挨拶から名刺の渡し方、受け取り方。
服装、身だしなみ、話し方など、研修でみっちり教えられます。
そういう指導者には、営業のベテランが多いですね。
現役の方はもちろん営業に回るほうが身入りがいいわけで、現役を引かれた方が指導にあたります。
定年後に会社に残る方法のひとつは、得意な分野で実績を残すことです。
営業実績もそうですし、システム管理や、データ分析もベテランの力がものをいいます。
定年後は、だいたい肩書きがなくなったり、収入が減りますが、65歳で厚生年金が受け取れるまで同じ会社で働くことができれば、ハローワークで仕事探しをするよりもいいかもしれません。
もちろん考え方次第ですが。
市役所などでも、定年後もはたらく「顧問」が多いですね。
役所は正規の職員よりもパート勤務が多いという実態があります。
そういう中で経験豊富な顧問の存在は貴重です。
ハローワークでも、パート職員が多く、仕事探しにやって来た人をハローワークに採用するケースもあります。
賞与なし、時給計算で、人件費を抑えるのはどこでも同じことです。
今後無くなってゆく職業、としてオックスフォード大学が認定した仕事が702種あります。
この衝撃から、将来ロボットに取って代わられる仕事とそうでない仕事とを分類したり、早くに無くなるのはどんな仕事か、を考察することが盛んに行われています。
オックスフォード大学は10~20年後を予想したのですが、現状では人による仕事がまだまだ求められています。
そういう需要がある、ということです。
ロボットによる代行が可能であっても、そういう需要が実際にあるかどうかは分かりません。
特に日本では業界によっては人手不足なのです。
ある程度のボランティア精神で働ける年配者の存在は貴重なのです。
「あなた」が求められているなら、「あなた」らしく働いてみましょう。