定年後の理想の暮らし方として、「田舎で暮らす」という人が多いです。
ただし、こういうことを言うのは、奥さんの気持ちを知らない夫が多いように思います。
奥さんも同じお気持ちですか?
と聞くと、ちょっと不安そうになりますから。
目次
田舎暮らしを始めるには、まず「住まい」が必要です。
野菜を作りたい、とか、ガーデニングを楽しむのはよいのですが、買い物は?交通手段は?と、問題も多いです。
住まいにしてもそもそも賃貸物件が少ないです。「田舎」ですから。
週末だけ暮らすのか、移住して今の住まいは子どもに譲るのか、夫婦の気持ち同じなのか?
クリアするべき問題がたくさんあります。
また、良い物件があったとして見知らぬ土地で、人間関係はうまくいくのか?
田舎で仕事はできるのか?
始めのうちの生活費と、不動産購入(もしくは賃貸)の費用を用意しなければなりません。
どんな地域に住みたいのか、買い物する場所、病院の場所の確認、周りの環境などリサーチしておかなければいけません。
なにより妻が前向きでないとうまくいきません。
おそらく元気な間はいいでしょうが、「終の棲家」になるかどうかは疑問が残ります。
田舎暮らしはひとりではできません。
話し合いの結果、奥さんが週末だけ田舎の家に行くことに同意しましたが、結局今の都会の家も残しておくことになって、二重生活になっているお宅もあります。
ひとりよがりにならずに、家族が満足できる方法を考えましょう。
仕事はたとえばクラウドソーシングがうまくいけば、どこで暮らしてもやっていけます。
ただし、それにも時間がかかるでしょう。
時間だけはあるはずですから、焦らずにじっくりと環境を整えていきましょう。
若い頃からの「夢」が実現するかもしれないのです。
「夢」に向かってゆくひとつひとつの過程も楽しみながらクリアしていきましょう。
仕事にしても、たとえば役場のホームページ作成だったり、経理の経験が生かせるかもしれません。
共同作業に参加すれば、自然に地域の人と繋がりができて親しくなれるでしょう。
さらには野菜などを作れば自給自足に近い生活ができるかもしれません。
どこで暮らしたいか、これは生活を決める大きな要素です。
住みたい場所に住んで、そこに人間関係ができて、充実した毎日が過ごせるならとても幸せです。
思い切って知らない土地に行ってみる、その実行力がきっと新たな生活を実りあるものにしてくれるでしょう。