「円熟力」というのはテレビ番組「ルソンの壺」で耳にした言葉です。
この番組は企業の新しい取り組みについて取り上げるNHKの番組で、時々見ています。
今回は定年後に起業した人が、さらに定年した人を採用することで企業の収益が増えている、という成功事例の話です。
これまでの仕事の経験が生かせる職場で働く幸せ。
また、そういう人を集めて起業が成功した喜び。
これを番組では「円熟力」が勝利した、という言い方をしていました。
これは確かにひとつの成功事例だと思います。
ただ、「円熟力」というのは、経験であり、実績であり、包容力であり、理解力でもあり、これまでの人生の積み重ねの総合力です。
それは一部の成功例にだけ見られるのではなく、仕事を得ようとする『アラ還』世代の全ての人が備えている力です。
その力を十分に生かして、かつ若い人達と一緒に働くためには柔軟に対応できる精神も必要です。