「若年性認知症」とは65歳以下の認知症のことです。
高齢化に伴い認知症が増加していますが、まだまだ仕事をしたい65歳以下の「若年性認知症」もまた増加しているのです。
若年性認知症は「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」とに大別されます。
また事故による頭部外傷の後遺症、アルコールによる脳の萎縮によるアルコール性認知症などもあります。
アルツハイマー型は脳の萎縮が進行してゆく進行型の認知症で、進行を遅らせる薬を用いて治療が行われます。
脳のどの部分が萎縮するかによって、症状は違います。
いきなり物忘れが始まるというよりも、たとえば空間の認知力がなくなって服の着脱ができなくなる、ものを出し入れできなくなる。数が数えられなくなるなど症状はさまざまです。
認知症の発症によって、まず問題になるのは、「仕事」が継続できるのか?ということです。
事実、若年性認知症患者の大半(9割)は仕事を辞めているのです。
仕事の内容をメモした手帳を持って仕事をしている人もいますが、「働きたい」と希望しても、就職は難しく、障害者雇用枠での採用で収入も少なくなります。
場合によっては『有償ボランティア』の扱いで、雇用ではない働き方になります。
病気への理解が進まない状況で、国は若年性認知症対策に力を入れているようですが、なかなか厳しい状況です。
仕事をしたいけれどもままならない状況は、様々な原因によって生まれます。
仕事を失って引きこもり状態になってしまう人もいます。
それでも、敢えて言えば、自分次第で、気持ちを変えてゆくことはできます。
人は何らかの形で役に立ちたいのです。
それが生きがいにつながります。
今の状態で何ができるのか、
そこを見つけてできることをする。
落ち込んだとしても、そのあとで立ち上がる
気力を頑張って養っていきましょう。