興味深い記事がありました。
定年後はどう働く?シルバー人材センターに聞いた老後の仕事事情
いくつかのポイントがあります。
シルバー派遣センターの現状
最高齢は100歳の女性。
現在も公園の管理事務所の仕事をしているそうです。
全国で登録している会員は72万人。
そのうち8割が何らかの仕事をしているそうです。
しかし、高齢者が増えているのに会員は減っているそうで、その原因は二つ。
① 民間企業の再雇用制度が確立され、60歳以降も継続雇用される人が格段に増えたこと
② シルバー人材センターから提供される仕事のイメージが固定化されてしまっていること。植木の剪定、除草、駅前の駐輪場の管理、卒業証書などの筆耕作業といった従来からある限定的な仕事だけしか紹介されないと思われていること
でも最近は経験を活かせる派遣業務契約の仕事が増えていて、上記のような業務ばかりではなくなっています。
たとえば、
「電機メーカーの派遣業務であれば、PC搬入や機種を入れ替えた際の初期設定、プリンターのトナーの入れ替え作業など。今までメーカーの社員がやってきた仕事を、シルバー人材センターの会員に任されるようになってきました。そのため、かつてメーカーに勤めていた会員は経験を活かして働くことができ、そうした業務を希望する人も増えてきている」そうです。
女性の場合なら、介護や育児の経験を生かした「介護補助」つまり「介護施設の清掃、調理補助、配膳、利用者の送迎」などの仕事があります。
育児の経験を生かした「保育補助」は若い母親からの安心感もあって好評のようです。
このように仕事の幅が広がっていますから、従来の「シルバー」のイメージとは違ってきています。
地区のシルバー派遣センターをもっと活用するべきでしょう。
シルバー派遣センターの就業日数と収入は?
会員のひと月あたりの平均就業日数は7.3日、1日およそ4時間就業しています。平均月収は約3万円。会員の働き方には、月10日程度まで、また週20時間程度を超えないことを目安とする厚生労働省で定められたルールがあります。現役世代と同じように働いて、現役世代の仕事を奪ってしまうような構図になるのを避けるためです。
この規制が緩和されてきています。
派遣と職業紹介に限り、都道府県知事が指定した地域・業種・職種は、週40時間を上限として働けるようになりました。
ただし、労働時間が長くなったり、給与が増えることで年金が受け取れなくなることもありますから、たくさん働くことが良い、ともいえません。
ハローワークよりは高齢者にとっては相談しやすい場ではありますし、求人の内容も変化しています。
シルバー派遣センターの活用をもっと考えてもよさそうですね。
そもそも生活費はどのくらい必要か?
「老後破産」という言葉がかなりの衝撃で広まりました。
「老後」すなわち「定年退職後」にどのくらいの生活費が必要か?
これは持ち家かどうか、また住む場所によっても違ってきます。
が、平均は20万円プラスα。ゆとりある生活のためには30万円超、といったところを考える人が多いようです。
年金だけでは不安ですね。
貯蓄に頼るといっても、貯蓄を切り崩してゆくのは、人生100年とか言われると先が見えず心配です。
まだまだ働きたいと思う人が多いのは当然ですね。
「健康」で「働く」ための施策?
医療費の増加、労働人口の低下が問題になっています。
最近は「寝たきり」にならない運動や、定年の延長など、国の施策もいろいろ出てきています。
特に医療費の増加は国にとっては大きな負担ですから、今後もさまざまな施策が出てくるでしょう。
そういう意味では、「健康で、働きたい」という希望が叶えられる可能性が増えているといえます。
特に経験を生かした働き方が可能になってきているのが大きいです。
自分の経験、仕事歴を振り返って、今活かせるものをチェックしてみましょう。
高齢者にとって『経験』は大きな財産です。
これを生かした働き方がベストと言えるでしょう。
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